【映画】ビフォア・サンライズ 恋人までの距離 – あらすじと感想

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※この記事はネタバレを含みます。 まだ観ていない方はご注意ください

出会ったばかりの相手と意気投合し、共に過ごす。 ただの遊びだ、若気の至りだと非難されてしまいそうなこのシチュエーションですが、 「それ」 だけじゃないと知っている大人も多いはず。 思い返せば危なっかしいと思うことでも、恋に落ちるには必要なことだったりする。
恋に落ちるときのドキドキや、相手も自分を好きになってくれているのかどうかの駆け引き、少しずつお互いを知っていく男女の様子がリアルな映画です。

「そうそう、恋愛が始まる前のこの時期が一番楽しいんだよね!」 っていう言葉がぴったり! 恋をしている人に、恋から遠ざかっている人にもオススメの映画です。

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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離のあらすじ

フランス人女学生のヒロイン・セリーヌはヨーロッパを走る長距離列車の中で、喧嘩をしているうるさい夫婦に辟易し、席を移動。 その移動した席に隣り合うように座っていた、アメリカ人の学生ジェシーと出会います。 車内にまだ響き渡っている夫婦喧嘩の声にうんざりした二人、ジェシーは食堂車に行かないかと誘います。 食堂車で向かい合ってお互いのことを話す二人。 ジェシーは翌朝の飛行機でアメリカに帰るためウィーンへ。 セリーヌは故郷へ帰るためパリへ。価値観は違うものの、気が合い、楽しい時間を過ごします。
やがて、ジェシーが降りるウィーンへと列車は近づき、お別れを言い合う二人。 車両を出て行ったジェシーでしたが、荷物を持ちセリーヌのもとに戻ってきます。 「もっと君と話していたい、だからウィーンを一晩中歩かないか」 とジェシーはセリーヌを説得。 そうして二人はウィーンに降り立つのです。

ウィーンの街を歩きながら、ときにはカフェに立ち寄ったり、船に乗ったりしながら、互いのことを話し続けます。 次第に惹かれあっていく二人、でも明日の朝にはジェシーはアメリカへ帰らなければいけない。 好きなのは私だけ? 惚れているのは僕だけ? 一晩限りという限られた時間の中で、二人の距離はどんどん近づいて・・・。

感想 – すっごいリアル! そして名言だらけ!

まずきっかけがすごい。電車で知り合った人と、予定を変更して夜通し歩こうと決心するセリーヌの決断力の強さにほれぼれします。 普通、あれ?騙されるかなとか、とか思いますよね? ジェシーは一見軽そうだし、イケメンだし。

電車を降りてからは最初はちょっと照れくさそうな二人ですが、次第に自身の内面をさらけ出すようになり、距離が近づいていきます。 普通それ聞きにくいでしょ?っていうこともどんどん質問します。 そしてバンバン意見をぶつけ合う。
愛情表現としてのボディタッチはこちらが恥ずかしくなるほどぎこちない手つきですが、話に夢中になるあまり相手の腕に触れる様子はとても自然。 演技上手だなーと思いました。

映画というより、二人の男女の恋に落ちるまでのドキュメンタリーを見ているかのようです。 レコードショップの視聴室でのシーンは身悶えするほど初々しかった!

最初から最後まで、ほとんど二人の会話のみです。 派手な演出もなく、びっくりするような事件も起きないし、二人に影響を強く及ぼすような人物もいない。 でも目が離せません。

それはやはり、印象的な台詞が多いからなのだと思います。

朝がきて、私たちはカボチャに戻る。 でも、 せめて今は私にガラスの靴を履かせて

環境の方が人間より強いの
人間は移ろいやすいのよ、 つかの間の存在ね。

夫婦は年を取るとお互いの声が聞こえなくなるの
男性は高い音を聞き取りにくくなり、 女性は低い音を。

だから殺しあわずにいられるわけか

立ち寄ったレストランで、セリーヌは友人に電話を書けると言い出します。 その友達の役をジェシーにさせ、そこで友達に相談する風に装って告白してしまおうという作戦。

なんてキュートなんでしょうか!! 美人にだけ許されるこのイタズラ心。ジェシーも電話(告白)をしますが、その時のセリーヌの男友達っぽい口調がまた可愛い! こんな告白されちゃったら、男性はイチコロ(死語)ですね!

どうせ朝が来たら別れてしまうのだからと、自分の気持ちに素直になれずにいた二人ですが、公園の芝生の上でやっと自分の正直にアクションを起こします。 それがとっても綺麗です。 愛情で結ばれているのだと感じられるシーンです。
でもあったかい季節とはいえ、外。 お外です。 大胆ですね、映画だから許されるシチュエーションかも・・・。

別れ際、それまで 「一晩だけの関係」 と繰り返したその言葉をひっくり返す約束をします。
半年後、またこの駅で会おう、それまで連絡も手紙もなし、そんなものは必要ない、と。

二人が好き同志なのは明確なのに、連絡先ぐらい教えあえばいいのになーと思うのですが、このきれいな感情が遠距離恋愛の陳腐なものになってしまうのを恐れたのか、そんなのなんかあったらどうするの?と心配になっちゃうような約束です。
携帯電話がないころはそんなすれ違いも日常茶飯事だったのかなぁ。

お互い別れてひとりになって、昨晩のことを思い出すラストシーンはとても美しい。 墓地やカフェや街角、公園など、二人で行った場所の朝の風景が続きます。 もう二人で過ごしたあの場所には別の時間が流れている、でも二人にはあの約束があるのだ、と勇気づけられるような気持ちになりました。

二人が別れたシーンでこの映画は終わるのですが、「ハッピーエンドなの?どうなったの!?」と気になる方に・・・この映画には後日談があります。 9年後の二人を描いた映画 「ビフォア・サンセット」 です。

ビフォア・サンセットについての感想はまた後日。

さいごに

古い映画ですが、AMAZON VIDEOの高評価が気になって観てみました。 CGとか派手な演出がなくても、こんなに映画に引き込まれて楽しめるとは・・・! 二人の会話を聞いていると飽きないです、ホント。
結婚して、そういう意味での恋からは遠ざかっている私ですが、これから恋をしようとしている人には胸を張ってオススメしたい一本だと思います。

ジェシーはお金持ちでもないし、スマートでもない。でも一緒にいて楽しい相手です。
女性の立場からすると、そういう相手と常識的ではないのかもしれないけど、自分の気持ちに正直になって同じ時を過ごす。 そんなセリーヌの勇気と強さがこの映画の一番の魅力かもしれません。
男性から見たらこの映画はどう映るのか、気になるところですね。

スペックや条件ではない、たとえば価値観や文化が違っても 「一緒にいたい・もっと知りたい」 という飾らない気持ちの美しさに感動しました。

あー恋っていいものですね!

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